DeNA・三浦監督が正力賞受賞 選考委「三浦再生工場」たたえる
今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督、選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内で行われた。レギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がり、日本シリーズを制してチームを26年ぶりの日本一に導いたDeNA・三浦大輔監督(50)が選出された。 【写真】思いが伝わってくる 日本一に万感の三浦監督 ベテランと熱い男の抱擁 選考委では、王貞治氏(ソフトバンク会長)、山本浩二氏(元広島監督)、高田繁氏(元DeNAゼネラルマネジャー)、辻発彦氏(元西武監督)、門田隆将氏(ノンフィクション作家)の5人の選考委員が議論。 会見に出席した王氏と門田氏によると、貯金42と圧倒的な強さでレギュラーシーズンを制したソフトバンク・小久保監督らも候補に挙がるなど、レギュラーシーズンを重視すべきとの意見も飛び交ったという。 その中で、門田氏は、CSを勝ち上がり、日本シリーズを制した原動力のひとつとなったDeNAの中継ぎ投手の陣容に触れ、「守護神だった森原、そして中継ぎ陣の中川、堀岡、佐々木千隼。この人たちを外から引っ張ってきて、全部再生させた」と、トレードや戦力外、現役ドラフトで集結した移籍組たちの活躍に着目。「森原さんが『ここにいることが自分たちにとって奇跡なんだ』って言わしめるくらいの再生工場を作り上げた三浦監督の、手腕、全員野球を実現させるための手腕。これは正力松太郎賞にふさわしいんじゃないか」とたたえた。 また、門田氏は、今回の議論の中で出た、リーグ優勝チームのCSでのアドバンテージに関する提案を紹介。選考委員の高田氏からの意見であると明かしたうえで、「もちろんCSで盛り上がったんですけど、優勝チームと5ゲーム以上離れた場合、アドバンテージが1つというのは考え直した方がいいと。5ゲーム以上離した場合は、2つアドバンテージを出すべきじゃないかとご提案されました」と明らかにした。