【全日本2歳優駿】無傷の重賞Vを果たしたミリアッドラヴが牡馬撃破で〝砂の女王〟へ名乗り
[JpnⅠ全日本2歳優駿=2024年12月11日(水曜)2歳、川崎競馬場・ダート1600メートル] ミリアッドラヴ(牝・栗東=新谷功一厩舎) 父ニューイヤーズデイ 母レディバード 母の父スマートファルコン 稽古で素晴らしい動きを披露して臨んだ9月中京の新馬戦(ダート1400メートル)。3番人気の評価にとどまったが、ここで非凡なセンスを発揮した。難なく2番手につけると、直線では持ったまま先頭に立ち、追い出されてからもしっかりと反応。2着馬の猛追を半馬身退けて初陣を飾った。その2着馬ダノンフィーゴが次走で楽勝したことに加えて、勝ち時計1分23秒9(稍重)は2歳コースレコードに0秒3まで迫る好時計。相手関係、記録面を含めて価値が高く、今後の飛躍を予感させる勝ちっぷりだった。 続く2歳牝馬限定のJpnⅢエーデルワイス賞は、単勝1・4倍という断然の支持を受けての一戦。道中は中団を追走したが、大逃げする馬を早めにねじ伏せようと進出し、直線入り口では早くも先頭に立った。最後は鞍上が後ろを確認する余裕のV。まだ2戦目で、経験豊富な2着馬に2馬身半差をつける完勝劇でも、まだまだ余力十分だった。 4日には栗東坂路で4ハロン52・2ー12・2秒と活気十分の走りを披露し、好仕上がりをアピール。初コースや初距離、一気の相手強化など克服すべきハードルは高いが、鞍上の西村淳は大きな期待を寄せている。リメイク、クラウンプライド、グランブリッジなどダートの活躍馬を続々と送り出す新谷厩舎から、新たな砂のヒロイン誕生となるか注目だ。
東スポ競馬編集部