「先代の口癖は『味は努力』」“お好み焼 みっちゃん” 創業者 井畝満夫さんのお別れ会 広島の復興を支えた伝統の味とともに偲び
「お好み焼 みっちゃん総本店」の創業者、井畝満夫 さんのお別れの会が4日、広島市で行われました。参列者にふるまわれたのは、広島の復興とともに歩んできた伝統の味です。 【写真を見る】「先代の口癖は『味は努力』」“お好み焼 みっちゃん” 創業者 井畝満夫さんのお別れ会 広島の復興を支えた伝統の味とともに偲び 広島のまちにお好み焼きを定着させた、井畝満夫さん。7月に肺炎のため、91歳で亡くなりました。お別れの会には、地元企業のトップなど約1000人が参列し、花を手向けました。 会場の隣では、みっちゃんのお好み焼きが約300枚用意されました。参列者へのおもてなしと題し、井畝さんの弟子たちがふるまいました。 広島商工会議所 池田晃治 会頭 「広島だけでなく、全国にも広めてくれた。(お好み焼きを)食べたいから行こうと、地域の食資産として定着した1人」 ヒロマツホールディングス 松田哲也 会長 「初代マスターは、お好み焼きを食べておいしかったと言ってもらいたい人だった。『ありがとう』と言ってくれる会にしたい」 井畝さんは、1950年に父親の井三男さんが創業したお好み焼きの屋台「美笠屋」を引き継ぎ、3年後に自分の愛称だった「みっちゃん」に変更しました。 1968年に八丁堀に「みっちゃん総本店」の1号店を開店し、お好み焼き文化を守り続けてきました。 2代目 井畝満夫の 上川学 さん。初代のもとで35年間、伝統の味に磨きをかけ、3年前に襲名しました。 2代目 井畝満夫 上川学 さん 「(先代の)口癖は『味は努力だ』と、常々言っていた。お客さまに出すお好み焼きは、自分が食べると思って焼きなさいと。みっちゃんだけでなく、広島のお好み焼き業界を引っ張っていきたい」 お好み焼きで笑顔を届ける思いは次の世代へと引き継がれます。
中国放送