ユニスワップ・ラボ、CFTCの告発で2500万円の支払い──SECと訴訟の可能性も
米商品先物取引委員会(CFTC)は現地時間9月4日、違法なレバレッジおよびマージン商品取引を提供したことにより、ユニスワップ・ラボ(Uniswap Labs)が17万5000ドル(約2540万円、1ドル=145円換算)を支払うことになったと発表した。 CFTCによると、同社はユーザーインターフェースと一連のスマートコントラクトを開発し、ユーザーがプラットフォーム上でトークンを取引できるようにした。これには、第三者(同社に勤務していない人々)が開発したトークンも含まれ、投資家はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の価格に対するマージンまたはレバレッジのリターンに浴していた。 CFTCの提出書類によると、「関連期間中、インターフェースを通じてプロトコル上で取引されたデジタル資産には、少数のレバレッジド・トークンが含まれており、これにより、州際取引の商品に当たるイーサリアムやビットコインなどのデジタル資産に対して約2:1のレバレッジエクスポージャーがユーザーにもたらされた」という。 CFTCによると、ユニスワップはCFTCに指定契約市場として登録されておらず、その結果、レバレッジ取引商品の提供が許可されなかった。
SECからの通知も
CFTCのサマー・マーシンガー(Summer Mersinger)委員は、中央集権型プラットフォーム向けの規則を分散型プラットフォームに適用することに反対した。 「この訴訟は、執行を通じた規制として我々の知る、あらゆる特徴を備えている。申し立てられた行為とはほとんど関係のないわずかな罰金での和解、眼前の訴訟とは関係のない業界全体に関する包括的な発言、法廷で検証されていない法的理論」と同氏はCFTCのプレスリリースとともに共有された公式声明で述べている。 マーシンガー氏は、ユニスワップがユーザーによるレバレッジドトークンの取引を阻止しようとする措置を講じたと述べた。 ユニスワップ・ラボも、米国証券取引委員会(SEC)による執行措置の可能性に直面している。同社は4月にウェルズ通知(法的措置をとる可能性があることを知らせるもの)を受け取ったと述べ、SECは訴訟を開始するのに十分な証拠があると考えていることを示している。 コメントの求めに対して、同社広報担当者から即座の回答はなされなかった。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Uniswap Labs Settles CFTC Charges Over 'Illegal' Margin Products
CoinDesk Japan 編集部