【プレビュー】4ポイント差での第2ラウンド。仙台のダブルか、いわきのリベンジか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは8月31日と9月1日に第29節が開催。ユアテックスタジアムでは、ベガルタ仙台といわきFCが対戦する。
今季2度目の“東北ダービー”は、J1昇格争いを占うしびれるシチュエーションで実現することとなった。舞台は5位・ベガルタ仙台のホームユアテックスタジアム。7位のいわきFCは勝点4差で二つ上を行くライバルのホームスタジアムに乗り込む。 仙台にとって前節の1敗は痛恨のものとなった。今季2度目の3連勝の状態でジェフユナイテッド千葉と対戦したが、2-4で敗戦。前半の内に先制し、後半もリードを奪う展開にもち込んだが、その後に3失点。4連勝を逃し、プレーオフ争いを一歩抜け出せなかった。 4失点は今季2度目の出来事であり、守備の修正、立て直しは必要であるが、エロンにようやく今季初ゴールが生まれたことは、残りの戦いに向けて明るい材料である。今季から加入したブラジル人ストライカーは、シーズン序盤から試合に絡む時期は多かったものの、なかなかレギュラー定着とはならずにここまで苦しんでいた。 ライバル相手に連敗は絶対に避けなければいけない今節、待望の一発が生まれた98番には連発の期待が高まる。昨季は一度も勝てなかったいわきに対してダブルを食らわせ、ラスト10のスタートを切りたい。 いわきにとっても前節は痛い1敗となった。J2では初めて4連勝を達成した状態でロアッソ熊本をホームに迎えたが、撃ち合いの末、3-4で敗戦。先行を許してしまう展開の中で二度は追い付く粘り強さを見せたが、最後は突き放され、プレーオフ圏内に浮上するチャンスを逃してしまった。 それでも、この夏に加入した熊田直紀に初ゴールが生まれたことは朗報である。地元・福島出身の期待の大型ストライカーは豪快にクロスに飛び込み、その実力を証明した。日本人離れした身体能力と抜群のシュートセンスを兼ね備える20歳のレフティーは、シーズン序盤のキーマンになる可能性を秘めている。 チームとしては、6月末から7月頭にかけて3連敗を経験しているが、それ以外に今季は連敗がなく、それがいまの順位に付けられている理由の一つでもある。前半戦のリベンジの意味でも今節は絶対に落とせない。ホームでの借りをアウェイで返し、昇格争いに生き残りたい。