【専門家解説】愛媛・高知で震度6弱の地震発生 地震大国日本 各地で「震度5弱以上」相次ぐ 「南海トラフ巨大地震」との関連性は?
4月17日の午後11時14分ごろ、愛媛と高知で最大震度6弱の地震が発生しました。愛媛県や高知県で最大震度6弱を観測したのは、1996年に観測方法が変わって以降初めてだといいます。「南海トラフ巨大地震」の“想定震源域内”で発生した今回の地震ですが、「南海トラフ巨大地震」と関連はあるのでしょうか?地震学者の京都大学・梅田康弘名誉教授に話を聞きました。
「南海トラフ巨大地震」の“想定震源域内”で最大震度6弱の地震が発生 巨大地震への影響は?
日本列島は、押し合っているプレートの上にあります。今回の地震はフィリピンプレートとユーラシアプレートの境目、「南海トラフ巨大地震」の“想定震源域内”で起きました。
発生時刻は4月17日の午後11時14分ごろで、震源は豊後水道の深さ39㎞のところです。地震の規模を示すM(マグニチュード)は6.6で、津波の心配はないとのことでした。「正断層型」の地震だったということです。
Q. マグニチュードが速報値が出てから訂正されましたが、何故ですか? (京都大学・梅田康弘名誉教授) 「マグニチュードというのは、地震が終わらないと決まりません。しかし緊急地震速報を出そうと思ったら地震が起こっている間にマグニチュードを出さないといけません。なので、経験則から予想して速報値を出します。今回、最初はM6.4だったと思いますが、その後、暫定値ですがM6.6になりました」
今回の地震は、「南海トラフ巨大地震」の“想定震源域内”で起きました。愛媛や高知のあるユーラシアプレートに、フィリピン海プレートが潜り込んでいる場所です。震源は、フィリピン海プレートの中で、単独で起こったということです。 Q.引っ張り合って割れたような表現もありますが、そうではないのですか? (梅田名誉教授) 「30~40kmの深さになると、地球の中というのは引っ張る力というのはないんです。どこもまわり中から押して合っています。その中で一番弱いところがパシッと割れたんです。『南海トラフ巨大地震』は、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境目がザーッとずれるんです。その幅が150kmもあるんです」
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