【専門家解説】愛媛・高知で震度6弱の地震発生 地震大国日本 各地で「震度5弱以上」相次ぐ 「南海トラフ巨大地震」との関連性は?
Q.ユーラシアプレートの端っこがピンと跳ね上がるイメージですが、違うのですね? (梅田名誉教授) 「南海トラフから愛媛県までの幅が約150㎞あります。それが一斉に海側にズレるので、とても巨大です」 Q.今回の地震は最大震度6弱ですが、地震学者にとっては「南海トラフ巨大地震」と比べると小な亀裂だということですか? (梅田名誉教授) 「そうですね。小さな亀裂です」
気象庁は、「『南海トラフ巨大地震』との関連は低い」としています。「巨大地震(南海トラフなど)はプレートの相互作用によって、境界面で発生する。今回の地震は、プレートの内部で起きているのでメカニズムが違う」とのことです。 Q.今回はプレートの中で単体で起きた地震だから、関連は低いということですか? (梅田名誉教授) 「逆に言うと、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境目でM6の地震が起こったなら大変です。一部がズレるということがあるのですが、それは危険です。8年前の4月1日に『三重県南東地震』というのがありましたが、それが境界面で起こって、大変危なかったんですが、今回の地震はプレートの中で、メカニズムも違うので『南海トラフ巨大地震のトリガーになるという危険性はありません』と気象庁は言っています」
今回は「南海トラフ巨大地震」の想定震源域内で起きた地震ですが、「南海トラフ巨大地震」との関連性を調査する基準M6.8より規模が小さかったということで、気象庁は「直ちに調査に入ることはしない。“巨大地震”発生の可能性が高まっているとは考えていない」「データを集めて、次回(5月9日)の定例「評価検討会」で詳しく調べる」としています。 Q.なぜ調査の基準がM6.8なんですか? (梅田名誉教授) 「本当はM7なんですが、先ほど言ったようにマグニチュードを決めるのにも誤差があるので、安全を見てM6.8を超えたら“臨時” の『評価検討会』を開くことにしています」
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