鹿児島県・奄美高校 奄フルプロジェクト、高校生が企画運営「しまんちゅ学園」11人の旅行客に魅力発信
奄美高校(脇浩一校長)の商業科・情報処理科3年生64人が地元企業・㈱ワールド航空サービスなどと協働して、「地域創生」を目的に6日から9日までツアーを計画・運営している。奄美の魅力フルコース堪能プロジェクトの一環で、7日の「しまんちゅ学園」は高校生のみで企画・運営し、「ツアー客と高校生のふれあい・奄美の魅力発信」をテーマにした。 三菱グループ創業150周年を記念して設立した三菱みらい育成財団の助成金を活用した活動。ワークショップや奄美に関する講話やクイズ、八月踊りなどを通して県外から来島した11人の旅行客に奄美大島の魅力を発信した。 内容は、しまんちゅ学園長の渡柚季さん(情報処理科)が入学式で学校紹介などをして始まった。ワークショップでは大島紬の端切れや貝殻、シーグラス、砂を使った写真立ての制作で自分の好きな材料を選び、生徒2人がサポートしながら取り掛かった。 次に、なんこ&奄美の生き物を楽しく紹介したり島口クイズ、シマ唄の説明、八月踊りのレクチャーなどがあり、最後は六調で終わった。 京都・宇治市在住の古川孝子さん(84)は「伊丹空港から参加したのは一人だったので寂しかったが、奄美空港で生徒さんたちが出迎えてくれて感激した。奄美は初めてだけど、とっても楽しかった」と話した。 ワークショップリーダーの濱畑宥志さん(商業科)は「リーダーになった時はいやだったが、次第に奄フルを成功させたいという気持ちに変わってきた。ツアー客が楽しそうに作成しているのを見て安心した」と振り返った。