臼杵市下北地区に「地域交流」2拠点完成 イベントや児童クラブなど活動充実へ
臼杵市大野に住民組織「下北地区振興協議会」(松尾恭一郎会長)の拠点施設「下北地区コミュニティセンター」と、福祉センター「すみれ館」が完成した。隣接する両施設は、子どもから高齢者までさまざまな人が行き来する「地域の交流拠点」となることが期待される。昨年12月、関係者が完成を祝った。 ▽下北地区コミュニティセンター 木造平屋で床面積が365平方メートル。談話スペースやキッチン、ホールなどがある。建設事業費は2億1420万円。同協議会は市と指定管理契約を結び、施設の管理、運営を担う。 同協議会は2015年に設立。防災フェスタやスポーツ交流会など積極的な活動を展開している。 記念式典で中野五郎市長が「地域活動の充実につなげてほしい」とあいさつ。松尾会長(72)は「念願の拠点をどう活用するか、真価が問われる。世代間交流が活発となるような活動をしていきたい」と話した。
▽福祉センター「すみれ館」 児童クラブや地域子育て支援事業などの活動施設。利用者の増加により手狭になったことから、旧施設から100メートルほどの場所に新築移転した。社会福祉法人熊崎福祉会(神田岳委理事長)が運営する。 新施設は木造2階で、延べ床面積は619平方メートル。 式典で児童代表の武田悠歩さん(12)=下北小6年=が「広くてきれいなすみれ館を建てていただきありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。 神田寿恵館長は「子どもたちの育ちを支えながら地域に根ざした場所づくりをしていく」と話した。