公認歴史家「大谷と第3章へ」 日本のスターと歩む未来に思い
【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(30)がナショナル・リーグで本塁打と打点の2冠に輝き、1890年にリーグ参入した伝統球団で新たな歴史を刻んだ。球団公認歴史家のマーク・ランギルさんは「本拠地が(ニューヨークの)ブルックリンからロサンゼルスへ移り、紡いできた球団史は第3章を迎えた。大谷と日本と築く歴史だ」と、日本のスターと歩む未来に思いをはせた。 ドジャースには野茂英雄さん(56)や石井一久さん(51)ら多数の日本人が在籍。「偉大な日本の選手による功績が、ドジャースをロサンゼルスにとどまらない組織へと変革させてきた。今や日本を基盤としたチームになったと言っても過言ではない」と語った。 終盤戦は記録ずくめ。9月19日のマーリンズ戦で3本塁打を含む6安打で史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成した。ランギルさんは「世界中が50―50に到達する瞬間はいつなのか、固唾をのんで見守っていた中、6打数6安打で到達した。現実とは思えないし作り話でも描けない」とたたえた。