定年退職が近づいてきました。定年退職後の生活を考え始めたら、まずするべきことはなにかありますか?
50代になると、「退職」という言葉が頭に浮かび始めるころではないでしょうか。退職後の生活を想像して、「こんなこともできるかも」と楽しくなったり、「年金だけの収入で今まで通りの生活が送れるのだろうか」と不安になったりもするでしょう。 そこで今回は、退職後の生活のことが気になりだしたらまずやってほしいことをお話ししていきます。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
退職後の日々のスケジュールを想像する
退職するまでの日常のスケジュールは、多くの人が平日は仕事、休日は趣味や体を休めること、といった大枠のスケジュールで生活していると思います。ところが、退職後はすべてが休日です。そのため、その毎日の時間の使い方を考える必要があります。 退職後も働くという人は、退職後のスケジュールは退職前とあまり変わらないかもしれません。しかし、例えば「週5日、9~17時まで」という働き方から、「週3日、9~15時まで」という風に働き方を変える選択肢もあるかもしれません。 退職後は働かないという人は、退職前とスケジュールは大きく変わるでしょう。それまで働いていた時間がすべて空き時間になるわけですから、その空き時間に何をするかを考える必要があります。もちろん、しばらくは何もしない時間を過ごすこともよいでしょうし、仕事からの解放ということで旅に出るなど、楽しい時間を過ごすのもよいでしょう。 しかし、それだけではそのうち時間を持て余すことになってくる可能性が高いです。日々の過ごし方を大まかでもよいので、想像してみてください。
お金の収支を把握する
スケジュールを立てたことにより、退職後の生活の流れが分かるようになります。次に考えることは、その立てた生活に沿った収支を確立できるのか、ということを確認してください。 【収入】 ●老齢(基礎・厚生)年金 ●企業年金 ●iDeCo ●個人年金 ●給料 ●副業収入 など まずは、自分自身にどういった収入があるのかを把握し、そのうえで収入金額がいくらぐらいになるのかを調べておきましょう。「老齢(基礎・厚生)年金」は「ねんきん定期便」等で、「企業年金」は「勤務先」に、「iDeCo」は「マイページや届く書類」から、「個人年金」は「保険会社」になど、収入金額の確認をそれぞれしておくべきです。 【支出】 ●生活費 ●保険料 ●不動産関連費(家賃等) ●車関連費(駐車場代や車検代等) ●趣味関連費(趣味代や旅行代等) など まずは、今の家計の内訳を知ることが第一歩です。今の家計が把握できていないと、退職後の家計を考えることができません。そのうえで、退職後に家族構成が変わる(子が就職して家を出る等)などの変更があるのであれば、その分の生活費はなくなるといった、支出に関する変更点を考慮に入れることも必要になります。