元消防団長からパワハラ、葉山町が慰謝料を支払いへ 元団員に50万円
元消防団長からパワハラなど不当な扱いを受けたとして、元消防団員が葉山町を相手に起こした損害賠償請求訴訟を巡り、町は13日までに、慰謝料50万円を支払うことを決めた。東京高裁が市の控訴を棄却した判決が今月10日に確定した。 【写真で見る】葉山町役場 元消防団員は2023年2月、町に対し慰謝料として300万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁横須賀支部に起こした。今年5月16日の同支部判決では元消防団長からのパワハラ行為や、違法に再入団を拒否されたことによって元消防団員が精神的損害を受けたことを認め、町は非常勤の公務員である消防団長の管理責任を問われる形で50万円の慰謝料支払いを命じられた。 町は6月7日、判決を不服として東京高裁に控訴。しかし、11月21日の高裁判決で控訴が棄却された。町の担当者は「早く元の関係に戻したいという消防団側の意向もあり、上告しないことにした」と説明している。 13日の町議会本会議で、関連費用102万円を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案が可決された。
神奈川新聞社