「CLは以前のフォーマットが良かった」「30歳で引退するかもしれない」 シティDFアカンジが過密日程に苦言呈す
クラブW杯の規模拡大は悪手だったか
インターナショナルマッチウィーク明けに行われたプレミアリーグ第4節ブレントフォード戦に勝利したマンチェスター・シティ。プレミアでは唯一の4連勝スタートを切っており、5連覇に向けて順調に歩を進めている。 今後の日程を見ていくと、ミッドウィークにCLインテル戦、週末にはプレミアでのアーセナル戦が予定されている。アーセナル戦のあとには中1日でカラバオカップのワトフォード戦が組まれており、選手が十分な休息を取ることは難しい。 「状況はますます複雑になっている。チャンピオンズリーグは規模が拡大して、以前まではグループリーグが6試合だったのに、今は8試合。プレーオフを含めると10試合になる可能性がある。以前のフォーマットの方が良かったと思う」 「今シーズンのことだけでなく、来シーズンのことまで考えると、とても厳しいと思う。クラブワールドカップの決勝に進んでコミュニティシールドに出場したら、その間は3週間しかない」 「いつ休暇を取ればいいんだ? 冬は休みがない。運が良ければ2週間は休めるが、そのあとは次のシーズンに戻らなければならない。終わりがないんだ」 「試合をよりエキサイティングにするのは良いことだが、試合を減らす必要がある。試合を次から次へと追加して、すべてが以前と同じになると考えることはできない。このままだと30歳で引退するかもしれないね」 英『Daily mail』ではシティのマヌエル・アカンジが過密日程について苦言を呈している。アカンジは22-23シーズンにシティに加入しており、昨季までの2年間ですでに97試合に出場している。1シーズンで48.5試合に出場している計算となり、ここに代表での試合を加えると、この数字はさらに増える。シティ加入後はほぼ怪我での離脱なくチームに貢献しているスイス代表DFだが、このペースが続くことになれば負傷の可能性が高まるのは間違いない。 インタビューで答えた「30歳で引退」というのは冗談だったようだが、このままFIFAとUEFAが試合数を増やし続ければ、早期での引退を考える選手が出てきても不思議ではないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部