福本豊氏、改めて感じた佐藤輝明の怖さ 6連勝と勢いに乗るチームは「普通にやれば勝てる状況」
◆JERAセ・リーグ 阪神3―0中日=7回降雨コールド=(21日・甲子園) 阪神が1分けを挟み、6連勝で今季初の首位に立った。6回2死一、二塁で佐藤輝が決勝3ラン。スポーツ報知評論家の福本豊氏は、相手に与える佐藤輝の一発の怖さを説き、状態を取り戻してきた阪神の戦いぶりに太鼓判を押した。 佐藤輝はやはり怖い打者だ。6回2死一、二塁の場面。松葉の5球目、高めの変化球を下から振り上げて空振り。高めは打てそうになかった。しかし、ここから2球続けて高めをファウルで粘った。これが大きかった。バッテリーはたまらず外のスライダーを選択。甘く入ったところを一振りで仕留めた。 ここまで2打席連続凡退。タイミングが合っていなくても、1球で試合を決めてしまった。極端に言えば3打席連続三振でも4打席目に本塁打を放つのが佐藤輝。このパワー、相手に与えるプレッシャーは計り知れない。 雨が降りしきる中、気迫の投球を続ける才木と、それに何とか応えようとする野手陣。いつ降雨コールドになってもおかしくない中、勝てたのは非常に大きい。6連勝と勢いにも乗り、普通にやれば勝てるチーム状況になってきた。
報知新聞社