物価高のため貯金額がすっかり減ってしまいました。仕方ないことなのでしょうか?
中長期的な物価上昇への対応
物価上昇がいつまで続くのかは分からないため、もし今後もインフレ傾向がしばらく続くとなると、支出の見直しだけで対応するのは限界があるかもしれません。その場合には「収入を増やす」、資産運用での「運用利回りを上げる」という点についても検討しましょう。 収入を増やす例としては、給料の高い仕事に転職する、副業を始める、パートやアルバイトであれば勤務時間を増やすなどが考えられます。また、できる限り長く働いて収入を得るという考え方で、定年退職後も継続して就労するのもいいでしょう。 資産運用で運用利回りを上げる点については、老後に向けて長期間の運用が可能な資金であれば、ある程度のリスクを取って投資するという方法になります。 特に2024年からはNISA制度が大きく改正され、年間の投資枠や非課税で運用できる金額が増えたこともあり、長期間の投資は物価高が中長期的に続く場合に対応する方法の1つとなるでしょう。
まとめ
物価高で支出が増えてしまう状況でも、家計を安定させるためには一定の貯蓄を確保する必要があります。 貯蓄が減っても仕方ないと考えるのではなく、まずは全体的に家計を見直して収支を黒字にしましょう。また、収入を増やすことや資産運用など、中長期的な物価上昇に備える対応も検討することが大切です。 出典 総務省 消費者物価指数(CPI)結果 執筆者:伊達寿和 CFP(R)認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士、相続アドバイザー協議会認定会員
ファイナンシャルフィールド編集部