『ブギウギ』スズ子の人生も新しいステージへ? 近年の朝ドラの“年またぎ”を振り返る
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の2023年の放送は12月28日までで、年始の放送は2024年1月4日から再開となる。スズ子(趣里)の歌手活動と、愛助(水上恒司)への愛が年内にどこまで描かれるのか、また年始からはスズ子にどんな運命が待ち受けるのか大いに気になる。 【写真】近距離で見つめあうスズ子(趣里)と愛助(水上恒司) 半年間ずつ放送される朝ドラには、基本的に4月から始まる「前期」の作品と、10月から始まる「後期」の作品があるが、後者には年末年始に「年またぎ」があり、一旦放送が休みとなるため、視聴者は『ブギウギ』風に言うと「ズキズキワクワク」しながら年始の再開を待つことになる。近年の朝ドラ後期作品の年またぎを振り返ってみたい。
“クリフハンガー”で不穏な余韻を残した『舞いあがれ!』
2022年後期の『舞いあがれ!』は、「これほど不穏な朝ドラの年またぎは観たことがない!」と話題を呼んだ。航空学校を無事卒業し、「博多エアライン」から内定をもらった舞(福原遥)だったが、リーマンショックの影響で採用が1年延期となり、家業の「IWAKURA」を手伝うことに。だが、父・浩太(高橋克典)が経営するIWAKURAも厳しい状況で、人員整理を余儀なくされ、家計を切り崩して社員への給与を工面するところまで追い詰められていた。 長年、働いてきた結城(葵揚)には引き抜きの話があり、彼はIWAKURAで働き続けるか葛藤する。社員を守るためなら何でもやる覚悟の浩太に、舞は全力で手伝うと伝えるが、投資家として活躍する兄・悠人(横山裕)がIWAKURAにやって来て、会社の建物を見つめながら「さて、この工場、ナンボになるやろか」とつぶやいたところで年またぎに。 予告には、舞が工場で浩太を探す場面があり、母・めぐみ(永作博美)が凍り付くような表情のシーンもあった。一体、浩太には何が起きて、悠人はIWAKURAをどうするつもりなのかという不穏すぎる展開を感じさせる年またぎに、視聴者は心配でたまらない年末年始を送ることとなった。