卵も小麦も使わない『アレルギー対応スイーツ』大阪駅前に自動販売機登場 アレルギーの子供も「何でも選んでいい」 “母の愛”が誕生のきっかけ
■教育の未来を担う梅花女子大学の学生たちと共同開発
「こんにちは」「かわいい!すごい」 この日、「Mutter」のカフェを訪れたのは、梅花女子大学のこども教育学科の学生たち。 武市さんたちは梅花女子大学と産学連携協定を結び、自動販売機を共同開発することに。学生たちと一緒に商品を選び、自動販売機のデザインを考える。 Mutter 武市圭社長:クッキーサンド、それが紅茶(味)。中にキャラメルソースが入っていて。キャラメルは私からしたら乳製品のかたまり。子供たちが『キャラメルってどんな味?カスタードってどんな味?おいしいの?』って聞いてくることが疲れてくるので、『じゃあ作るね』と、作ったのが(アレルギー対応の)キャラメルです。 梅花女子大学の学生:これ見て、めっちゃチョコレートじゃない?すごくいい匂いがする。 梅花女子大学の学生:これめっちゃおいしい。 梅花女子大学の学生:パサパサしているのかと思ったら、全然そんなことなくて。 学生たちのほとんどは、保育園などで幼い子供と向き合う仕事に就くことを目指している。これからを担う学生たちに、アレルギーについて知ってもらうことが目的だ。
■大阪・梅田の「グランフロント大阪」に自動販売機を設置
武市さんたちの自動販売機は、グランフロント大阪の3階に設置されることに。 自動販売機のサイネージ動画: むーたくんは、卵と小麦粉が食べられないみたい。 安心して!ここのお店は卵も小麦も使ってないよ! やったー!一緒に食べられるね。 Mutter 武市圭社長:こうやって見ると、かわいいですね。 自動販売機のサイネージには、学生たちが作ったアレルギーについての啓発動画が流れる仕組みになっている。 自動販売機の設置を祝うテープカットが行われた。 購入に訪れた親子:どれにしよう。卵と乳と小麦とナッツ類(のアレルギーがある)。 Mutter 武市圭社長:全部大丈夫やわ。 早速、たくさんの人が買いに訪れた。 Q.何を買いましたか? 購入に訪れた親子:ショートケーキとクッキーサンドのチョコ味。 購入に訪れた親子:ずっとMutterさんに行きたかったんですけど、遠いので行けなくて、ここで買えるのを知って来ました。すごいありがたいなと思って、ずっとあってほしいなと思っています。 購入に訪れた親子:なかなかこういうおいしいアレルギー対応のものはないのでうれしいです。 購入に訪れた親子:小さい頃は自分で作ったりもしたけど、やっぱり『おいしくない』って言われて、食べないし。アレルギーの子たちが、こういうものが身近にあったら、お母さんお父さんにとっては力になると思います。 Mutter 武市圭社長:自動販売機って一つのアトラクションだと思っていて。今まで選んだことない子たちが自動販売機の前で、見て選ぶことができて、押したら何かが動いている音がして、出てくる。今日来てくれたみんなの顔を見ていると、すごくうれしくなりますし、お子さんやアレルギーの当事者もそうですけど、私のようにアレルギーの子を抱えるお母さんたちは不安なんですよね。それが一緒に分かち合える場所の一つになるのではと思っています。 この自動販売機は2024年12月1日までの期間限定ですが、武市さんたちは今後、設置場所を増やしていきたいと考えています。 ※自動販売機で販売されている商品は冷凍販売 (関西テレビ「newsランナー」2024年10月1日放送)
関西テレビ
【関連記事】
- 食物アレルギーに悩む子どもたちに 7大アレルゲン不使用のケーキとデリの専門店オープン デパ地下のように「どれでもいいよ」
- 秋こそ「ダニ」に要注意 「ホコリ」1グラムに3000匹も…国内で被害件数増加中 対策を“ダニ博士”に聞いた
- 『秋バテ』残暑過ぎても要注意 「体が疲れる『夏バテ』より、自律神経乱れる『秋バテ』はつらい」と医師 “朝日”と“秋の味覚”で対策
- 「限界ニュータウン」新築時2600万円が113万円 「だまされたとは思わないけど…」 “バブル期”開発 街から離れ、病院も学校もなく
- 中学教師が「セックス」指導 “コンドームの付け方実践”や“出産シーン鑑賞”に挑戦 「先生セックス何回したことある?」なんて質問も