卵も小麦も使わない『アレルギー対応スイーツ』大阪駅前に自動販売機登場 アレルギーの子供も「何でも選んでいい」 “母の愛”が誕生のきっかけ
食物アレルギーをもつ人でも利用できる「自動販売機」が、大阪・梅田に誕生。母の思いが詰まったアレルギー対応のスイーツ。これまで味わったことのない“選ぶ楽しさ”に、子供たちは…。 【写真】卵も小麦も使わない『アレルギー対応スイーツ』の自販機 【動画】「どれを食べてもいい」自動販売機 食物アレルギーの子供も安心 卵や小麦など「8大アレルゲン」不使用のケーキやお菓子
■卵や牛乳、小麦粉を使わない“アレルギー対応”スイーツ
9月22日、グランフロント大阪でお披露目されたのは、大きな自動販売機。ケーキやドーナツなど、おいしそうなスイーツが販売されている。 商品は全て、“8大アレルゲン”と呼ばれる食材を使わずに作られている。 8大アレルゲンとは、「卵、牛乳、小麦、そば、落花生、えび、かに、くるみ」のこと。これらの食物アレルギーをもつ人が多く、食べることでじんましんや呼吸不全などの症状を引き起こすおそれがあります。 この自動販売機の商品は、一般的にスイーツ作りに欠かせない卵や小麦などの食材を全く使っていない。 そんな珍しいスイーツの開発に取り組むのは、兵庫県でアレルギー対応の菓子店「Mutter(ムッター)」を経営する、武市圭さん。 卵、牛乳、えび、ナッツ類が食べられない武市さんの子供たちが安心して外食できる場所を作るために、店を開いた。 Mutter 武市圭社長:大きくなっていく上で、何も食べるものがないというのが、(子供自身も)目で見て分かるようになってきた。ケーキを選びにケーキ屋さんに一緒に行っても、本当に端から端まで見て『本当に私、食べるものがないんだね。むなしくなったわ』と言われるので、子供のために『端から端まで何でも選んでいいよ』っていうお店を作ってあげたいから、『作らせて』というところからスタートしました。 8大アレルゲンの食材を使わずとも、変わらぬ味を…。 試行錯誤の末、とうもろこしの粉やメープルシロップなど、代用できるさまざまな食材を研究して、遜色ない味を出している。 「Mutter」の商品を求めて、店には連日多くの人が訪れます。そんな中、次に取り組んだのが「自動販売機」。 Mutter 武市圭社長:(自動販売機の商品は)成分が分からない。これは(アレルゲンとなる材料が)入っているのか、入っていないのか。1回でも飲んだことがないものに関しては一切買わないです。 Mutter 武市圭社長:夏は暑いのでみんなでアイスを食べようとか、あれ買おう、これ買おうとなるけど、子供たちは途中まではわーっと行くんですけど、よくよく自分たちで見て、『食べられるものないね』『じゃあやめておこう』ってすごくしょんぼりするので、母親としてはとても切ないし、『ごめんね』という気持ちになるので、そういうのを打開していかないとなって。 アレルギーをもつ人は、自動販売機で買える商品が少ない現状。自動販売機を置くことで、さらにアレルギー対応の商品を広めようと考えた。
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