無登録FX勧誘、海外に潜伏していた主犯格の最高財務責任者を逮捕…金融商品取引法違反容疑で
無登録でFX(外国為替証拠金)取引への投資を募ったシンガポールの会社「スカイプレミアムインターナショナル」による金融商品取引法違反事件で、福岡県警は13日、主犯格の一人で同社の最高財務責任者を務めていた西田善太容疑者(51)を同法違反(無登録営業)容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。県警は、海外に潜伏していた西田容疑者の逮捕状を取り、行方を追っていた。 【写真】逮捕された西田容疑者(13日午前、福岡市城南区の福岡県警城南署で)
捜査関係者によると、西田容疑者は13日朝に福岡空港に帰国。県警は逮捕状を執行し、城南署(福岡市城南区)に身柄を移した。
事件を巡っては、県警が今年2月、2019~21年に無登録で福岡など国内の男女6人にFX投資に関する契約を結ばせた疑いで、同社最高経営責任者だった男ら幹部4人を同法違反容疑で逮捕。福岡地裁は今年7月、4人にそれぞれ、執行猶予付き懲役刑や罰金刑を言い渡し、確定した。西田容疑者は、4人と共謀して無登録でFX投資を募った疑いが持たれている。
4人の公判で、検察側は同社が全国の約2万2000人から約1200億円を集めたと主張した。同法違反事件として過去最大規模の集金額だが、4人は金の管理について「わからない」などと供述。西田容疑者は同社の会計を担当しており、県警は今後、巨額の資金の流れを調べる方針だ。