犬が大好きな人にだけ見せる「好き好きサイン」とは? 性格によって特徴が見られることも|獣医師解説
犬は「大好きな人」を前にしたときに、わかりやすいサインを見せることがあるようです。 【写真】「ニカッ」と笑顔を向ける犬 具体的にどのようなしぐさや行動を見せることがあるのか、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬が大好きな人にだけ見せる「好き好きサイン」とは?
――犬が大好きな人に対して見せるしぐさや行動には、どのようなものがありますか? 岡本先生: 「たとえば、次のようなしぐさや行動が見られると思います。 ・そばに寄ってくる ・手をなめる ・お腹を見せる ・目を合わせようとする(アイコンタクト) ・柔らかい表情でしっぽを振る そばに寄ってくるという犬の行動は、攻撃行動に出ようとしている場合は別ですが、警戒していない相手や興味があるときに見せる傾向にあります。また、犬は信頼している相手やかまってほしい相手に対しては、穏やかな表情でアイコンタクトをしてくることも。 これらのサインは、犬がその人に対して親近感を抱いている証だといえるでしょう」
犬の「好き好きサイン」は性格による特徴も?
――犬が好きな人の前で見せるサインの種類は、犬の性格によっても特徴が見られますか? 岡本先生: 「性格による傾向もあるかと思います。たとえば、おとなしい性格のコは、そっとその人のそばに寄ってきたり、じっと顔を見つめて気づいてもらうのを待つ傾向にあるでしょう。 一方、積極的なコや甘えん坊なコの場合は、その人の進路を塞いでお腹を見せたり、手をなめたり、前足で“ねえねえ”と触ってくるようなわかりやすいサインを見せることが多いのではないかと思います」
犬が「嫌いな人」「苦手な人」に見せるサインは?
――犬は嫌いな人や苦手だと思う人に対しては、どのようなサインを見せることがありますか? 岡本先生: 「たとえば、下記のようなわかりやすい反応を見せることが多いでしょう。 ・しっぽが下がっている ・近づこうとすると後ずさりする ・威嚇して吠える 犬がこうしたサインを見せている際には、同時に表情がこわばっていることが多いかと思います」 ――どのようなタイプの人が犬から嫌われたり、苦手意識を持たれる可能性がありますか? 岡本先生: 「一般的に、犬はトーンの低い声を怖がるコが多いようです。そのため女性や子どもよりも、どちらかというと男性を怖がる傾向にあります。 また、『犬に対して威圧的な態度を見せる』『しつこくかまいすぎる』などの行動も、犬から苦手に思われてしまう原因になるので、注意しましょう」