〔米株式〕NYダウもみ合い、6ドル安=ナスダックは高い(16日午前)
【ニューヨーク時事】週明け16日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合を週内に控えて様子見気分が強く、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時24分現在、前週末終値比6.44ドル安の4万3821.62ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は89.65ポイント高の2万0016.37。 FRBが17、18両日開く連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利下げが決定されるとの見方が大勢。CMEグループのフェドウオッチでは、0.25%利下げがほぼ織り込まれている。市場では、会合後に公表される最新の経済・金利見通しやパウエルFRB議長の記者会見での発言から来年の金融政策に関する手掛かりを得たいとの思惑が先行。ダウは小動きで寄り付いた。 S&Pグローバルがこの後発表した12月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は48.3と、前月確報値の49.7から低下した。これは3カ月ぶりの低水準。指標結果はFRBによる追加利下げを後押しすると受け止められ、ダウは一時120ドル超上伸。ただ、高値圏では利食い売りが広がり、マイナス圏に押し下げられるなど、不安定な値動きとなっている。 個別銘柄では、航空宇宙事業の分離を模索していると伝わったハネウェル・インターナショナルが3%近く上伸し、ダウ平均の上げを先導している。ブロードコムが約8%高となり、ナスダック100指数の構成株の上げ幅ではトップ。代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインへの積極的な投資で知られるマイクロストラテジーは4%超上昇。同株は23日からナスダック100指数に採用される。一方、エヌビディアが2.6%安、ベライゾン・コミュニケーションズが1.8%下落している。