「不誠実で許せない」 職員が安全管理怠り、男子生徒を死亡させた放課後デイ事件 裁判で両親が厳罰求める
関西テレビ
放課後等デイサービス施設で、職員が安全管理を怠り、男子中学生を死亡させた罪などに問われている裁判。 「不誠実で許すことはできない」遺族が法廷で厳罰を求めました。 【息子を亡くした父親】「パパしっかりしゃべってくるね、はるの悔しさをぶつけてくるね、そう思って来ました」 「息子が亡くなった責任の重さ」を訴えたいと、意見陳述に臨んだ両親。 おととし12月、清水悠生さん(当時13)が、障害のある子どもが通う放課後等デイサービス施設「アルプスの森」で、送迎の際、施設にとめてあった車から飛び出して行方不明になり、その後、川で死亡しました。 管理責任者だった宇津雅美被告(66)は、安全管理を怠り、悠生さんを死亡させた罪などに問われ、初公判で起訴内容を認めました。 悠生さんは、衝動的に動くことがあったため、送迎は職員2人で対応することになっていましたが、事故当日は1人で対応していました。 そして25日、悠生さんの母親は、厳罰を求めました。 【母親】「悠生はアンパンマンが大好きで、嬉しそうに笑い声をあげてみている姿が、今でも私の記憶に鮮明に残っています。悠生の”飛び出し”はこの6年間常に予測できたことです。わが子の命がこのような形で奪われ、悔しくてなりません」 検察側は「障害のある児童を預かる立場の者として、最も基本的な注意義務に違反した」として1年10ヶ月を求刑。 一方、弁護側は、執行猶予つきの判決を求めました。 【母・清水亜佳里さん】「本当に言いたいことはいっぱいたくさんあった、少しでも裁判官に伝わればいいかな」 【父・清水悠路さん】「1年10ヶ月も甘く感じてしまう。ちゃんと実刑になってくれることを期待している」 事故からまもなく2年。 判決は12月23日に言い渡されます
関西テレビ