「オオタニは彼らとは違うんだよ…」ドジャース大谷翔平にヤンキース球場職員が放った“皮肉”のワケ…徹底的なブーイングのウラに「複雑な心境」
8年ぶりにニューヨークで行われたドジャースとヤンキースの戦い。歴史ある東西の雄がともに地区首位を走り激突した3連戦はすべて全米で映像視聴が可能となった。まさにポストシーズン並みの扱い。『ワールドシリーズ前哨戦』と呼ばれるには理由があった。結果はドジャースの2勝1敗。見応えのあるシリーズとなった。 【最新写真】2試合連発!!衝撃の大谷翔平16号&17号でドジャースファンが絶叫する最新フォト。ドジャースの仲間達から“愛されすぎ”な大谷翔平が微笑ましい!テオとニコニコ大爆笑、ベッツと絆のグータッチ…この記事の写真を見る。 その中でブロンクスのファンは3連戦を通じ大谷翔平へ徹底的に「ブーイング」を浴びせかけた。全戦、全打席。Boo! の熱量が冷めることはなかった。 ニューヨークのファンにとって大谷は『叶わぬ恋の相手』だ。17年オフも昨オフもヤンキースは大谷サイドに熱烈オファーを投げかけた。しかし、返答はけんもほろろ。彼らにとってみれば、恋心を抱き、言葉を投げかけても、見向きもしてくれない。そんなつれない相手、それが大谷翔平だ。その思いがブーイングにあらわれ、球場で働くスタッフも同じ思いを持っていた。
ヤンキース球場職員、オオタニへの複雑な心境
ヤンキースタジアムには新旧を含め取材で多く通った。03年から06年は旧スタジアムに松井秀喜番として、12年途中から15年までは新スタジアムでイチロー、黒田博樹、田中将大の取材をした。球場職員はその当時から働いているスタッフが多く、今でも顔見知りが残っている。そのうちの2人が声をかけてきた。 「久しぶりだね。ドジャースをフォローしているのか? ロサンゼルスから日本へは飛行機でどれくらいの時間がかかるんだ」 およそ10時間と答えた。 「ニューヨークよりはるかに近いな。ここから日本は18時間もかかる(*実際は14時間ほど)。ニューヨークは遠すぎるんだ。ロサンゼルスは日本に近くていい。だから最近の日本の選手はみんな西海岸へ行くんだ」 彼らなりに大谷がニューヨークへ来ない理由を見つけだし、心を納得させようとしているように感じた。 もうひとりのスタッフが話し出した。 「ニューヨークと違いロサンゼルスは(ファンやメディアからの)プレッシャーが少ないからな。プレーするのが楽なんだよ。松井、イチロー、黒田、田中はこの街とともに戦ってきた。彼らはプレッシャーにも負けず、素晴らしい選手だった。彼らと大谷は違うんだよ」
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