【韓国ドラマ】感動、笑い、涙..と胸にぐっと込み上げる「ヒューマンドラマ」多くの共感を呼んだ名作
韓国で社会現象にまでなった高視聴率の人気ドラマ、日本でも多くの共感を呼び、見終えた後も感動の余韻が続く名作ドラマ。 【写真】次はなにを見る?超おすすめ韓国ドラマ
熾烈な競争繰り広げられる大手総合商社で奮闘する会社員の悲哀を描くお仕事ヒューマンドラマの傑作です。プロ棋士の夢を断念し、契約社員として入社した主人公グレ(イム・シワン)の懸命な姿を追う本筋のストーリーが涙を誘うのはもちろん、彼の同期となる新入社員3人のサイドストーリーも、立ちだかる壁の前で悪戦苦闘するそれぞれのあり様が、働く身にとってみればリアルにギュンギュン胸に迫るといいましょうか。 例えば、カン・ハヌル演じるチャン・ベッキ。文句なしの学歴と頭脳で、エリート街道まっしぐらと自信満々だった彼ですが、望んだ部署には配属されず、先輩から与えられる仕事は事務処理ばかりで、手腕を発揮できる仕事は一向にさせてもらえない。きっと、自分を嫌っているのだと思い詰め、さらにはグレが仕事で注目されると焦りは募るばかりで、転職を考えるほどの挫折感を味わうし、紅一点のアン・ヨンイ(カン・ソラ)は、語学堪能な優秀なスキルでエリート部署に配属されるも、プライド高き先輩や上司たちは“女ごときが”という偏見の塊。仕事はコピーなどの雑用ばかりなのはもちろん、プライベートな用事までいいつけられる始末で、一向に戦力として迎え入れるような気配なし。
そして、もう一人がピョン・ヨハン演じるハン・ソンニュル。陽気な情報通で、一見調子良さそうに見えるけど、工場経営をする父の影響で現場を大切に思うロマンと情熱も持ち合わせているのですが、そんな彼も、適当な仕事ぶりの先輩上司に仕事を押し付けられたり、手柄を横取りされたり。上司に訴えても相手にされず、悶々とする毎日。大企業に入社したプライドも夢もズタズタにされながら、それでも少しずつ成長していく若き彼ら。最初は自分のことだけで精一杯だった4人が、同じ仲間として繋がっていく姿もジーンとなるというか。 今ほどの厳密なコンプライアンスがなかった10年前のドラマではありますが、学歴差別、女性差別、契約社員の限界、上司VS部下の構図とか、表立ってはいないけれど、実は今でも脈々と続いているさまざまな理不尽は思い当たる節も満々。踏み躙られても、何度も心折れながらも、前を向いて歩もうとする彼らに、なんだか明日への勇気をもらえるようで。そして、やっぱり泣けるのはイ・ソンミン演じるオ課長。こんな上司、マジで欲しいぞ。 ■U-NEXTにて配信中
文/山崎敦子 ◇山崎敦子 旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。今年に入って、インスタ(@harurikuumi)も始動。ドラマシーンのイラスト&勝手な解説を挙げてます。