【宝塚記念】金曜日の陣営
宝塚記念の枠順発表から一夜明けた21日、出走各馬は思い思いの調整を行った。栗東ではドウデュースがCWコースを軽快に駆け抜け、ジャスティンパレスは角馬場から坂路で体をほぐした。関東馬シュトルーヴェは、ひと足早く京都競馬場へと移動した。 <栗東トレセン> ジャスティンパレスは角馬場で体をほぐしたあと、坂路をゆったりと駆け上がった。杉山晴調教師は「追い切りを重ねるごとにバランスが良くなっています。体調はよく、力を出せる仕上がりだと思います。このまま万全の仕上げをしてレースに送り出したいです」と好調をアピール。続けて「雨はやってみないとですが、京都の平坦の馬場はいいでしょうね。もう5歳ですし、完成の域に入っていると思います」と力を込めた。 大阪杯を制したベラジオオペラは、程よい気合乗りで坂路を駆け上がった。月野木助手は「競馬が近づいているのを理解しており、戦闘モードに入ってきていますね。中間の調整はやりやすかったし、状態は前走以上です」と仕上がりに胸を張った。 GⅠ4勝目を狙うドウデュースは、柔らかい身のこなしでCWコースを1周。友道調教師は「行きっぷりも良かったし、追い切り後も変わらず順調。近くに有力馬がいるので、それらを見る形で運べれば」と本番をイメージした。 ディープボンドは雨中のCWコースを軽快に駆け抜けた。大久保調教師は「雰囲気は引き続き、いいですよ(調教後の馬体重516キロは)これぐらいでいいと思います。枠もいいところに入りました。いい位置で、前めで競馬ができればですね」と悲願のGⅠ初制覇を願う。 ヒートオンビートは小気味いいリズムでCWコースを駆け抜けた。友道調教師は「相変わらず頭が高い走りだけど、具合はすごくいい。雨が降ると良くないと思うので、馬場が回復してくれれば」と願った。 カラテはバランスのいいフットワークで坂路を駆け上がった。音無調教師は「変わりなくきている。雨の日は成績がいいみたいだからね。レースはジョッキーに任せる」と語った。 ヤマニンサンパは坂路を2本駆け上がったあと、ゲートの確認。斉藤崇調教師は「追い切ってからも変わりなくきていますよ。(道悪は)やってみないと。あまりひどくなりすぎると、どの馬も条件は同じでしょうしね」とうなずく。調教後馬体重が前走から6キロ減の478キロだったが、「カイバも食べているし、体をみても気にならないですよ」と問題なしを強調した。