EURO&パリ五輪制覇、そして次々と出てくるヤングスター スペイン代表の2024年は新たな黄金期のスタートなのか
結果と育成の両方が見事に機能した
EURO2024制覇、そしてU-23世代によるパリ五輪制覇と、スペイン代表は2024年に最も成功を収めた代表チームと言っていいだろう。 再びの黄金期到来を思わせる1年で、指揮官ルイス・デ・ラ・フエンテはチームを見事に加速させた。17歳FWラミン・ヤマルもすっかり主力に定着し、逆のサイドに入るニコ・ウィリアムズとのコンビは強烈だ。これまでのスペインに不足していた縦への突破力をプラスする存在で、デ・ラ・フエンテの作るスペイン代表はティキ・タカにこだわっていた頃とは異なる。 その破壊力は凄まじく、今年のスペイン代表は1試合あたり2.4ゴールを記録。スペイン『MARCA』によれば、これはスペイン代表の歴代4位となる記録だという。3位は2012年の2.62ゴール、2位は2009年の2.9ゴール、1位は1999年の4.3ゴールだ。 また、次々と興味深い若手が出てきたことも収穫だ。今年だけでバルセロナDFパウ・クバルシ、MFマルク・カサド、フェルミン・ロペス、レアル・ソシエダGKアレックス・レミロ、FWセルヒオ・ゴメス、アスレティック・ビルバオDFダニ・ビビアン、DFアイトール・パレデス、レアル・ベティスFWアヨゼ・ペレス、FCポルトFWサム・オモロディオン、アトレティコ・マドリードMFパブロ・バリオスがデビュー。 31歳のペレス、29歳のレミロは若手ではないが、ペレスはすでに前線で存在感を放っている。若手の育成、代表チームの強化と全ての歯車が噛み合った1年で、スペイン黄金期のきっかけとなるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部
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