「こたつ舟」でぬくぬく 「球磨川くだり」の冬の風物詩、運航始まる
人吉市の第三セクター「球磨川くだり」は3日、冬の風物詩「こたつ舟」の運航を始めた。2020年の熊本豪雨に伴い、今春に再開したメイン航路の「清流コース」(全長4・5キロ)では5年ぶりのこたつ舟となる。 午前11時、火鉢を置いた舟に国内外の観光客6人が乗り込み、紅葉を映す川面を進んでいった。妻と乗船した男性(76)=福岡県大牟田市=は「足元が温かく、快適に景色を楽しめた」と満足げだった。 こたつ舟は、同社所有の全3隻で、発船場周辺を遊覧する「梅花の渡し」も含め3月上旬ごろまで運航する予定。同社総務主任の本村優紀さん(25)は「霧がかかった球磨川は幻想的。冬ならではの体験を、こたつで温まりながら味わってほしい」と話した。 年末年始は時短営業するが、無休。同社☎0966(22)5555。(金村貫太)