<U-18W杯速報>日本、米国に1-2の惜敗で世界一を逃す!
野球の18歳以下の代表メンバーが世界一を争うU-18ワールドカップの決勝戦が6日、甲子園球場で行われ、日本代表はアメリカ代表に1-2の惜敗。アメリカが3連覇を果たした。 日本は、仙台育英の佐藤世那を先発に立てたが、自らの守りのミスから先に失点。打線もアメリカの16歳の先発左腕、ニコラス・プラットの落差のある変化球に苦しみ、浦和学院の津田翔希の右前適時打で奪った1点に留まり、「4番・DH」で出場した早実の清宮幸太郎は、4打数1安打2三振に終わった。
雨の影響で試合開始が27分遅れた。小雨降る聖地の先発マウンドへ西谷監督は、1次ラウンドのアメリカ戦で、9奪三振を奪い5安打完封した仙台育英の佐藤を送った。 一回、先頭のマッカローを四球で歩かせたが、続くモニアックをフォークで三振、バストの打球はセンターの右を襲ったが、4針を縫う怪我から2試合ぶりに先発復帰した関東第一のオコエが、打球方向を読んだ好スタートからスーパーキャッチ。4番のアムディティスに三遊間を破られ、二死一、二塁となったが、ピッチャーで5番に入っているプラットを148キロのストレートで三振に斬って立ち上がりのピンチを脱した。 日本がミスから先に失点。三回、ルーサーフォードに中前打を許し、マッカローにバントで送られると、モニアックをピッチャーゴロに打ち取ったが、二塁走者が飛び出ているのを見た佐藤が三塁へボールを送るが、手元が狂いこれが悪送球となった。ファウルグラウンドにボールが転々とする間に、ルーサーフォードに先制のホームを踏まれた。なお二死二塁と続くピンチで、アムディティスのふらっと上がった打球がライト前へ。芝が雨で濡れて、思うように走れなかったライトの東海大菅生の勝俣のグラブが届かず2点目を失った。 アメリカの16歳の先発左腕プラットは、ストレートは130キロ後半だが、落差のある3種類の変化球を丁寧にコーナーに決め、日本打線は4回二死までランナーを出すことができない。キューバ人球審が、低めのストライクを甘めに取るため、なおさら日本打線は攻略に苦しんだ。4回二死から勝俣が、ようやく一塁の手前で打球が弾むラッキーな二塁打。ようやく反撃のきっかけをつかみ「4番・DH」の清宮に打席が回ってきたが、大きなカーブにスイングアウトの三振。得点につなげることができなかった。清宮は、2打席連続三振。 「全員野球で戦う」と語っていた西谷監督は、5回からピッチャーを佐藤をあきらめ、中京大中京の上野にスイッチ。その上野は三者凡退で日本へ流れを運びこぼううとするが、スコアを動かすことができない。5回一死からオコエが中前打で出塁したが、けん制にひっかかって、憤死。右足が交錯していて、厳しくジャッジする日本の審判ならば、完全にボークだったが、これが国際試合。2点が重たくのしかかる。