山本由伸、スライダー解禁も「特に変わったことではない」 “韓国の悪夢”以外の防御率1・64
◆米大リーグ ダイヤモンドバックス0―8ドジャース(1日・米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド) ドジャース・山本由伸投手(25)が1日(日本時間2日)、敵地Dバックス戦に中5日で先発。6回5安打無失点5Kの好投で2戦連続の3勝目を挙げた。4回にはメジャー移籍後最速の97・2マイル(約156・4キロ)も計測し、4月19日(同20日)の本拠地メッツ戦の4回から続く連続無失点は15イニングとなった。 この日は直球、カーブ、スプリット、カットボールの4球種に加え、スライダーを解禁。「ここまでは投げてなかったですけど、もともとは(日本でも)使っていたので。特に変わったことではないです」と淡々と振り返ったが、捕手のバーンズは「最後のイニング(6回)にはスライダーを何球か投げたが、パンチがあっていい球だった。興味深い球だった」と絶賛した。2人がバッテリーを組んだ試合は3戦3勝、17イニング連続無失点と相性は抜群だ。 7試合を投げ終え、3勝1敗、防御率2・91。春先のオープン戦から打ち込まれ、デビュー戦となった3月21日の開幕2戦目、パドレス戦(韓国・ソウル)では1回5失点KO。防御率45・00でスタートしたが、最近6試合に限れば計33回で自責6の防御率1・64とNPB史上初の3年連続MVP&沢村賞を獲得したオリックス時代のような輝きが戻ってきた。 「しっかり落ち着いて自分の投球ができるようになってきたので、それがいい投球につながっているのかなと思います。いいボールも多かったですし、いい感覚がすごく明確になってきているかなと。変化球もストレートもすごくいい感覚が増えていますし、いい状態をキープして、もっともっと調子を上げていけたらいいかなと思います」と笑顔だった。
報知新聞社