ロボット掃除機ルンバが国内600万台を突破。4万円以下の水拭き対応モデル Roomba Combo Essentialを発売したアイロボットの戦略を探る
より便利に掃除してくれる2種類の2in1モデルも発表
アイロボットジャパンはエントリーモデルである Roomba Combo Essential robotと同時に、2in1ロボット掃除機の新モデル2機種を発表しました。 前面にカメラを内蔵し、靴下やリュックサック、ペットの糞など80種類の障害物を認識して回避する「Precision Visionナビゲーション」機能を搭載するプレミアムモデル「ルンバコンボ j5+」(直販価格10万8700円)と、フロアトラッキングセンサーを用いた簡易ナビゲーション機能を搭載するスタンダードモデル「ルンバコンボ i5+」(7万9000円)です。どちらも本体内ダストケースのゴミを収集するクリーンベースが付属します。 2モデルがユニークなのは、ダストケースを交換することで「吸引掃除のみ」と「吸引掃除+水拭き掃除」の2種類の掃除スタイルを選べる「交換式2in1モデル」な点です。 吸引掃除用のダストケースを付けている場合は掃除終了後にダストケースのゴミをクリーンベースに収集しますが、吸引+水拭き掃除用のダストケースの場合は収集を行いません。水タンクに残った水と、ダストケースのゴミを捨てる必要があります。 ルンバシリーズのクリーンベースは本体下部からゴミを収集するスタイルになっており、モップパッドを取り付けたまま収集するためにはモップパッドに大きな穴を開ける必要がありました。「大きな設計変更を行わずに、皆様の納得がいく形で水拭き掃除ができるようなったと思います」とアイロボットジャパン 製品&戦略開発担当ディレクターの山内洋氏は語っていました。 ダストケースを交換するのは面倒な気もしますが、数日から1週間に1回程度水拭き掃除も行いたいという人には納得しやすい方法なのかもしれません。 「ルンバコンボ J5+は前の機種のルンバ J7+の発売当初の価格12万9800円より2万円以上お求めやすい価格になっています。同様にルンバコンボ i5+も、前の機種のルンバi5+は8万9800円でした。こちらも床拭きに対応して1万円以上価格が下がるという形で戦略的な価格になっています」(山内氏) ちなみにサブスクも用意されており、ルンバ j5+(直販価格10万9800円)は月額4480円で、3年間の支払総額は14万2464円です。ルンバ i5+(同7万9800円)は発売時点でサブスクは用意されていないようです。 中国メーカーの2in1モデルが勢いを増す中で、ロボット掃除機の元祖と言えるルンバシリーズはどのように消費者の心をつかんでいくのか。今後の市場の動きも興味深いところです。
安蔵靖志@TechnoEdge
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