京都市交通局 委託先のバス車内で乗客が一時閉じ込めのトラブル「トイレが我慢できず…早く済ませたい気持ちが先行した」
京都市交通局は8月16日午前、委託先のバス会社が運転するバス内で乗客が一時閉じ込められるトラブルがあったと発表しました。 京都市交通局によりますと、近鉄バスに運転を委託している『洛西バスターミナル~京都駅前』の路線で、16日午前8時半過ぎ、京都駅前が終点のバスを運転していた50歳の運転手が、バス内の降車の取り扱いを終えた後、トイレに行くため、京都駅前のバスロータリーにバスを止め置いたということです。バスは定刻よりも6分遅れて到着していたということです。 運転手は運転席から車内後方を振り返るのみで、歩いて車内最後部まで車内点検を行いませんでした。 車内には後方から2列目に男子学生が座り寝ていましたが、運転手は気づかず扉を閉め、トイレへ行ったということです。運転手は約3分後にバスへ戻り、折り返し運転に向けてバスを発車させたということです。 男子学生はその後目を覚まし、母親とスマホで連絡を取り、途中のバス停で下車しました。その後、男子学生の母親から営業所へ連絡が入り、トラブルが発覚したということです。男子学生の健康状態に異常はありませんでした。 聞き取りに対して、運転手は「時間が遅れていた中で、自分がトイレが我慢できなくて早く済ませたい気持ちが先行して車内確認を怠ってしまった」などと話しているということです。 京都市交通局は委託先である近鉄バスに対して厳重注意を行ったということです。