根本厚労相が勤労統計問題で会見(全文)組織的隠蔽はないと思う
一部抽出を始めたきっかけは?
フジテレビ:幹事社のフジテレビです。2問、質問をさせてください。平成16年以降、厚生労働省から都に対して抽出した名簿、抽出調査をしていたということなんですけれども、この平成16年のきっかけについて、具体的なことを教えていただけますでしょうか。 根本:16年のきっかけ。 フジテレビ:確認された事実というところで、500人以上規模の事業所については全数調査をするとしていたところ、平成16年、この平成16年というのは、何か、例えば都から依頼があったとか、何かきっかけはあったんでしょうか。 根本:平成16年において、東京都の500人以上規模の事業所の抽出調査が行われ始めたところであります。で、当時の事務取扱要領では、規模500人以上事業所は東京都に集中しており、全数調査にしなくても精度が確保できるためと書かれており、当時はそういう判断が行われていたことがうかがえます。一方、集計プログラムについては、なんらかの原因で集計プログラムの変更がなされなかったものであります。 フジテレビ:もう1問お伺いします。平成16年から抽出調査が行われていて、去年1月以降のデータの復元も行われていましたけれども、この間に一度も、全数調査にするということはされずに、また公表もされなかったことについて教えてください。 根本:平成30年においては調査手法として、ローテーション・サンプリングを導入しました。この方式は1年ごとに抽出率の変更が行われる可能性があるため、それに対応するため抽出率の変更に対応した集計プログラムに変更したと聞いています。ご指摘の点については当時の担当者の認識を確認する必要があると考えており、聞き取りなどの調査を続けています。 フジテレビ:各社どうぞ。
組織的な隠蔽ではないのか?
産経新聞:産経新聞、【アオイ 00:11:46】と申します。2点お伺いします。まず昨年1月からのデータ復元等について、いわゆる組織的な隠蔽ではなかったのかという指摘について大臣のお考えを聞きたいのと、もう1つは今、委員会で12月20日に報告を受けたというふうにおっしゃっていましたが、大臣も含めた今後の責任、担当者の処分についてお聞かせください。 根本:組織的隠蔽という今のご指摘の話ですが、私が今まで報告を受けている限り、現段階で組織的隠蔽があったというような事実は、私は現段階ではないと思っています。その次の質問ですけども、事実関係について詳細を把握するために保存資料やデータの収集や確認、現在担当している職員からの聞き取りなどを行い、一定の整理を行って今回、公表しました。今後はこれまでに判明した事実関係を踏まえて、過去にどのような認識の下に、どのような対応を行ったのかを含め、従前の担当職員への聞き取りなども行い、さらに結果をまとめたいと思います。このような調査の結果を踏まえて処分を含めて、しかるべく対応をしたいと思います。あと、私の責任というお話。 産経新聞:大臣も含めて。 根本:大臣である私が必要な調査をしっかりと進めるとともに、二度とこうした事態を起こすことがないよう再発防止策を取りまとめ、同時に雇用保険等の追加給付について、国民の皆さまへの情報提供や、国民の皆さまからのご相談、ご照会への対応に全力を挙げて取り組んでいきたいと思います。