朝久の右ミドル（撮影・三田春樹）

　3R、ともにロー。龍華が左ロー。朝久は右ミドル。龍華のパンチで朝久が鼻血。しかし朝久が前に出てパンチを連打。朝久が詰めて二段蹴りもかわす龍華。朝久の右ミドルに龍華は右フック。龍華は左ハイも朝久はガード。朝久が一気に詰めてパンチもかわす龍華。朝久は詰めてかかと落とし。前に出る朝久に龍華はカウンターでワンツー。龍華はロー。朝久はバックブローもかわす龍華。龍華は左ハイ。朝久は前に出てパンチを連打。龍華も下がりながらもパンチを返す。 　判定は30-29、30-30、30-29で朝久が勝利を収めた。

両者のパンチが交錯（撮影・三田春樹）

　朝久は試合後のマイクで「本当は復帰戦ということだったんで、華々しくKOで勝って“こんなもんですよ”って言ったかったんですけど、龍華くんも本当に強い選手だし、そして何よりセコンドの大沢さん。俺が骨が粉々になって全然ダメだった時に家にまで来てくれて“泰央くん、調子どう？”って言って。そんな励ましてくれた大沢選手と龍華くんのペアだったからこそ、こうして判定という結果になったんですけど、なんとか復帰戦でいい形で終われたと思います。そしてやっぱりマイクでいろいろ言ったけど、館長というよりお父ちゃん、ヒロ、マユ、そして家で見てくれているお母ちゃん、そしてハチ、みんなのおかげでここまで来れました。本当にずっとケガばっかりで情けなくて、自分を殺したかったけど、こうしてみんなが迎えてくれたことで生きていて良かったなって、心から思っています。本当はもっといろいろ言いたいこともあったけど、みんなももっと頑張って、つまづくのはやっぱり前に進んでるからだと思うし、もしどうしようもない時は、また俺が試合するし、それでダメな時はスタバでも一緒に行きましょう（笑）。あとちょっと長くなったんですけど、みんなが期待しているであろう、Krushだったり、K-1だったり、朝久泰央だったり、バカにする声はたくさんあると思います。ただ俺様に盾突く奴は全員ぶち殺す…じゃなくてぶちのめす。これからもっと強くなるんで、応援お願いします」と語った。