首位ホークスの意外な弱点とは
■共同作業とは言え… そうは言っても、盗塁はバッテリーで防ぐ共同作業でもある。では、ホークス捕手陣の盗塁阻止率はどうかというと、表5にあるように細川の盗塁阻止率の低さが目立っている。西武時代は高い盗塁阻止能力を誇っていたが、ソフトバンク移籍後は成績が低下している。細川は摂津とコンビを組むことが多く、その試合では必ずと言っていいほど盗塁企図数が増えることに。実際に、8月1日の試合でも2回企図されている。この試合では細川が意地を見せた形でともにアウトとしたが、もはや恒例ともいえる。一方今季から加入の鶴岡はリーグ2位の阻止率で気を吐いており、この点では的確な補強だったのだが、リード面で信頼を得ることができておらずレギュラーに固定されていない。まさに一長一短といったところで悩ましい問題となっている。
■チーム全体の共通意識で 摂津だけのせいではなく、もはやチームとして他チームからナメラレタ状態にあることは変わりない。ここ数年の結果を見ても分かるように、ホークスにとってのウイークポイントはまさしく「盗塁企図」ならびに「許盗塁数」である。クイックの習得など一朝一夕でできることではないが、一丸となって取り組まないことには今後もずっと付きまとう課題である。この弱点を克服できたときに「最強ホークス」が誕生することだろう。 (株)日刊編集センター