王座を防衛しベルトを掲げる上谷沙弥

　女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥（27）が、V2を達成した。 　22日の代々木大会で行われた「大江戸隊」との最終決戦で「クイーンズ・クエスト（QQ）」が敗北。上谷以外のAZM、妃南、レディ・C、天咲光由がQQから強制追放された。〝1人QQ〟となった上谷は29日の東京・後楽園ホール大会で大江戸隊のフキゲンです★を迎え撃った。 　QQの旗を持ち、入場した上谷はフキゲンの奇妙な動きに翻弄されたが、得意のフライングニールキックを決め流れを奪った。最後は丸め込み合戦を制し、4分49秒で3カウントを奪った。 　試合後、笑顔でバックステージに現れた上谷は「無事、ハイスピード防衛することができました。このベルトがなくなってしまったら、私に何が残るんだろうって今日を迎えるのが怖かった。守り抜くことができて本当にうれしいです」と目に涙を浮かべた。 　自身がリーダーを務め、新体制で動き出したQQからメンバーがいなくなり1週間が経過。「まだ気持ちの整理が100％ついたって言うとウソになるけど、一歩ずつまた前に進んでいかなきゃなと思ってます」としつつも、「そして、QQメンバー…いや、元QQメンバーに『ごめん』しか伝えることができなかった。これから、もっと大事なことをリング上で伝えていきます」。どこか寂しげな表情で控室へ消えていった。