激震!サッカー協会の田嶋会長が新型コロナ陽性…なでしこJやJISS勤務スポーツドクターの夫人ら2次感染拡大に危惧
世界保健機関(WHO)が「いまやヨーロッパが、パンデミックの中心になった」と判断したのが今月13日。先駆けること7日にニューヨーク州では非常事態宣言が出されていたものの、ブロードウェイの劇場などが全面的に閉鎖されたのは13日になってからだった。 田嶋会長の認識は決して的外れではなく、日本を発つ前の2月中旬からJFAの役職員全員で手洗いとうがい、マスク着用や在宅勤務などの対策を実行してきた。海外でも実施していたはずで、それでも感染してしまった点に新型コロナウイルスがもつ怖さがあらためてクローズアップされることになった。 現時点で感染経路はわかっていない。時系列的にはアムステルダム滞在中だと推測できるが、先に発症したセルビアおよびスイス両サッカー協会会長との接触を含めて、田嶋会長は「このことが原因かどうかはわかっておりません」とステイトメントのなかで綴っている。 今後、何よりも重要なのは2次、3次の感染者を出さないことである。まずは保健所や関係当局の指導に基づいてJFAハウス内の消毒作業を行い、場合によってはJFAハウス全体の閉館や、JFA事務局の閉鎖、もしくはそれらに準じる措置を取ることも視野に入れていく。 検査の結果、田嶋会長の発症日は14日と診断された。そして、厚生労働省によれば、感染者との濃厚接触者は「発症した日以降に接触した者」が前提になる。JFAでは田嶋会長も出席した14日の第3回理事会出席者の行動履歴と健康状態の経過観察を行っていくことを決めた。 JFA理事会には副会長を兼ねる村井チェアマン、常務理事の原博実副理事長(61)もいつもは出席する。しかし、今回はともにウェブでの参加だった。17日夜のウェブ記者会見で、村井チェアマンは「田嶋会長やJFA幹部とお会いすることはなかった」と、濃厚接触の対象にはならないと明かしている。 もちろん、発症する前に接したすべての人間へのケアも欠かせない。アムステルダムで感染したと仮定すれば、高倉麻子監督以下のなでしこジャパンのメンバーをはじめ、ラグビーワールドカップ日本大会の組織委員会のメンバーや囲み取材を行ったメディアにも周知徹底しなければいけない。