利長墓所 一部を開放 高岡市、震災で損傷の通路を整備
能登半島地震で損傷し、立ち入り禁止となっていた高岡市の国指定史跡・加賀藩主前田家墓所(前田利長墓所)が26日、一部開放された。壊れた御廟や石燈籠(いしどうろう)の修復は終わっていないが、余震が発生しても訪れた人がけがをしないよう、市教委が見学用通路を整備した。 瑞龍寺側入り口から利長の御廟(ごびょう)前まで幅約2・2メートル、長さ約90メートルの通路を設け、墓所内に立ち並ぶ石燈籠などを安全に見学できるようにした。毎年恒例の利長公顕彰祭は9月13日に営まれる。 市によると、地震で御廟の石塔頂上部に付けられていた丸形の宝珠が落下したほか、石燈籠34基が損傷し、うち2基が倒壊。樹木が倒れる被害が出た。