往年の人気ボンネットバスがトミカに 奈良交通が限定販売
奈良交通は、同社が所有しているボンネットバス「いすゞBXD30」を再現したトミカ(1200円)を制作した。7月6、7日に奈良市の平城宮跡歴史公園内で開かれるイベント「奈良鉄道まつり2024夏」で販売する。同社が実施した「バス総選挙」で投票数1位に入った人気車両で、イベントに先立ちこのトミカをオンライン販売したところ、すぐに完売したという。 車両は昭和41~54年に五條-富貴・野迫川線の路線バスに採用され、その後定期観光バスや臨時バスとして活躍してきたが、現在は奈良営業所で1台を所有するのみ。老朽化のため遠方や急な坂道などの運行はできず、イベントや貸し切りツアーで運行している。クラッチ操作などを丁寧に扱わないと部品が壊れた際に取り換えできないため、運転できる人は社内で3人に限られている。 今回、歴史あるボンネットバスを形に残し、世代を超えて受け継がれてほしいと、トミカでの販売を計画。長さ約75ミリ、高さ26ミリ、幅23・5ミリで、色なども本物に似せて再現している。 6月10日からオンラインショップ「づっとなら公式通販」で1人1個に限定して販売したところすぐに完売。好評を受け、「奈良鉄道まつり2024夏」でも販売することになった。 イベント詳細や販売時間・場所は同社ホームページに記載されている。同社は「2年後に還暦を迎える、多くの人に愛される車両。トミカの形で思い出に残ればうれしい」と話している。