ナガスクジラ生肉、「尾の身」が1キロ10万超で落札…今夏から商業捕鯨の対象に
札幌市中央卸売市場で12日未明、北海道・根室沖で捕獲されたナガスクジラの生肉の入札が行われた。約1トンが並び、尾びれの付け根付近の希少部位「尾の身」には、1キロあたり10万110円の最高値が付いた。 【写真】イワシとサバが埋め尽くす海岸「こんな大量は初めて」
ナガスクジラは今夏、商業捕鯨の対象に加わった。捕鯨会社「共同船舶」(東京)の新造母船「関鯨(かんげい)丸」が率いる船団が11月16日~12月11日に北海道沖で操業し、イワシクジラ6頭とナガスクジラ10頭を捕獲。船内で解体・加工されたナガスクジラの生肉計約1・2トンのうち、約1トンが札幌で、残りも12日未明に山口県下関市で競りにかけられた。
札幌の入札で最高値を付けた安彦水産(札幌市)の安彦哲盛(たかしげ)専務は「色の奇麗さ、脂のさしの入り方に一目で『これだ』と思った」と笑顔で話していた。