1か月 寒さ底となるシーズン 高温・雪少ない傾向 周期的な寒波注意
北日本と北陸 降水量・日照時間は平年並み
この先の降水量と日照時間は、北日本と北陸は平年並みでしょう。 一方、低気圧の影響を受けにくい西日本や東日本の太平洋側は、降水量は平年並みか少なく、日照時間は平年並みか多い見込みです。 関東も比較的晴れる日が多い予想ですが、南岸低気圧の影響を受けやすくなる頃です。関東の南を低気圧が通過したり、上空に強い寒気が南下したりするタイミングで、雪が降りやすくなる時期です。 冬型が強まる13日(土)は、北陸から北の日本海側に加えて、関東北部や山梨県、長野県でも大雪の予想が出ています。週末は大学入学共通テストが開催されますが、雪予報のエリアでは、交通情報などに気を付けて、時間にゆとりを持ってお出かけください。 令和6年能登半島地震の被災地である北陸地方では、この先1か月の降水量、日照時間は平年並み、降雪量は平年より少ない見込みです。 近い予報では、明日12日(金)は石川県で「警報級大雨」となる可能性があり、その後13日(土)には雪に変わり強まるでしょう。週明け15日(月)から16日(火)も雪が降り、風も強まる見込みで、被災地でも積雪が増える恐れがあります。 少しの雨でも土砂災害の危険度が再び高まる恐れがありますし、雪によって、路面の状況がさらに悪化する所もあるでしょう。新たな災害に十分警戒し、できるだけ安全で暖かい場所で身を確保してください。 【北日本】北海道・東北地方 【東日本】関東甲信・北陸・東海地方 【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部 【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方
風雪・大雪・低温に伴うリスク
風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。 (1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。) 停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。 また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。 (2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。) 事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。 (3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。) 事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。
日本気象協会 本社 石榑 亜紀子