「カマダの無謀なタックルで…」鎌田大地、痛恨の一発退場 低迷の要因と現地は厳しい評価「パレスの抱える問題の象徴」
鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは現地時間11月9日、プレミアリーグ第11節でフラムと対戦。ホームでのゲームで今季2勝目を目指したが、0-2で敗れた。そしてこの試合では、鎌田はスタメン出場したものの後半途中、タックルのファウルをとられ、一発レッドカードでの退場処分を受けている。 【動画】鎌田大地が一発退場になった危険なタックルシーンを見る クリスタル・パレスは前半終了間際、自陣でのパスをフラムのエミール・ロウにカットされ、そこから持ち上がったロウにシュートを決められ先制点を奪われる。後半に入ってもフラムの攻勢が続き、幾度となく決定機を作られながら、GKのディーン・ヘンダーソンがファインセーブで防ぐなど、耐える展開が続いた。 だが76分、ジャン・フィリップ・マテタから鎌田へのパスが合わず、フラムのケニー・テテがボールに反応。なんとか収めようとした鎌田がスライディングすると、勢いに乗った鎌田の足裏がテテの脛にヒット。このプレーに対し、すぐさまレフェリーよりレッドカードが提示された。 鎌田がピッチを去り10人となったクリスタル・パレスは、劣勢の中で同点を狙うも、83分に追加点を許しさらにビハインドを負う形に。結局、2点差のまま試合終了を迎え、ホームで痛い黒星を喫することとなった。 この日本人MFの退場劇に関しては、現地メディアでもチームへの影響が大きかったと論じられており、プレミアリーグ専門サイト『EPL INDEX』によるレポートの中で、「カマダの無謀なタックルにより、チームはさらに苦境に立たされ、試合で何も得ることができない状況に追い込まれた」などと振り返っている さらに、「ダイチ・カマダの退場は、パレスにとってさらにピッチ上でのフラストレーションを膨らませるものとなった」と指摘。加えて、「カマダの規律の欠如は、今シーズンまだリズムを掴めていないパレスの抱える問題の象徴だ」などと評している。 10月30日のカラバオカップ、アストン・ヴィラ戦では決勝ゴールも挙げ、そこからスタメンの座に返り咲くなど好調の波に乗りつつあった鎌田だが、今回の試合は不本意なパフォーマンスとなってしまった。歯車が噛み合わない新天地でのシーズン序盤、苦境を抜け出す兆しはまだ見出せていない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]