【インド】日本ペイント、印塗料2社の買い戻し完了
日本ペイントホールディングス(HD)は18日、経営再建を目的に親会社グループへ一度譲渡したインドの塗料メーカー2社の株式取得について、今月16日付で完了したと発表した。日本ペイントHDは2023年8月、2社の株式を再取得すると明らかにしていた。 再取得したのは、建築用塗料の製造販売を主に手がける日本ペイント・インディア(NPI)と、自動車用塗料の製造販売を主に手がけるバージャー日本ペイント・オートモーティブコーティングス(BNPA)。再取得費は計約82億8,000万ルピー(昨年発表当時のレートで約147億円)。 2社への出資比率は譲渡前と同様、NPIが約100%、BNPAが51%。BNPAは日本ペイントHDの子会社、日本ペイント・オートモーティブコーティングス(大阪府枚方市)が取得した。 取得した2社は21年ごろ、新型コロナウイルス流行の影響もあり経営状況が悪化。日本ペイントHDは、2社の抜本的な再建に向け、同年8月に親会社ウットラムグループ(シンガポール)に譲渡していた。再取得は当初、24年1~6月中の完了を予定していたが、現地当局の承認に時間を要する見通しから、今年5月に24年12月までをめどに変更していた。