青森県産リンゴの化粧水が「おもてなしコレクション」金賞に 搾りかす使う
日本ハルマ(青森県弘前市)が製造する青森県産リンゴの化粧水「APPA TE DORA(アッパ テ ドラ)」が12月3日、「OMOTENASHI Selection(おもてなしコレクション) 2024 第2期」金賞に選出された。(弘前経済新聞) 【写真】リンゴの搾りかすを使った化粧水 リンゴの搾りかすを使った同化粧水。日本ハルマが特許を所有する「高圧圧搾法」と「共沸分留法」から生まれる留出液を原料としている。留出液のリンゴ水は化粧品素材として、以前から企業などに提供していたが、自社製品として開発したのは初めてで、2024年8月に「アッパ テ ドラ」として発売。商品名は津軽弁で「奥さま、お手をどうぞ」を意味する。 おもてなしコレクションは、「日本のおもてなしを世界のOMOTENASHIへ」を合言葉に日本の優れた商品・サービスを世界に紹介することを目的にしている。プロジェクトは民間企業20社以上で構成し、「国際通用性」「持続可能性」などの6項目で評価。51対象が金賞に選ばれた。 1983(昭和58)年創業の日本ハルマは、八甲田山麓に自生するササや青森県産リンゴを原材料とした化粧品原料、食品原料の開発・製造する。「一物全体(食材を全て使用するという意味)」をモットーに掲げており、今年4月から自社商品の開発に力を入れていた。同商品は第1弾で、第2弾として10月から炭酸飲料水「アップルクリレサイダー」を販売している。 同社研究員で商品担当の丸山朝美さんは「留出液のリンゴ水は10年以上前に開発していたが、当時は大きく注目を集めることがなかった。近年、サステナブルやSDGsといった循環型社会が見直され、注目をもらえたことはうれしい」と話す。 価格は3,300円。県内の温泉施設や公式通販サイト「まるっと」で販売する。
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