木澤大祐、現役最後のゲストポーズを披露 大歓声に包まれた会場 「伝説の男」も駆けつける豪華ステージ
ジュラシック木澤こと木澤大祐(きざわ・だいすけ/49)選手の生涯最後となるゲストポーズは、サプライズにつぐサプライズで華やかに幕を閉じた。 【写真】「会場大盛り上がり!」木澤大祐選手の「ラスト」ゲストポーズの様子
10月19日(日)、ジュラシックカップ2024が東京都・ひの煉瓦ホールにて開催された。ジュラシックカップは、木澤大祐選手と合戸孝二選手がJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)公認で共同開催する新興のボディビルコンテスト。 本大会の3本柱である、「ナチュラルボディビルで生活できる環境を作る」、「アンチドーピングの啓蒙」、「ボディビルの魅力を多くの方に発信する」という主題は、木澤選手が競技の生涯を通し業界で取り組んできた課題である。 木澤選手は今年、国内最高峰の大会である日本選手権にて第70代目となる日本一の王座を得て引退。本大会では人生の最後となるゲストポーズを披露し、伝説の“恐竜”の終劇を見るために駆けつけたファンは大歓声で勇姿に応えた。さらにシークレットゲストポーザーとして、競技歴38年の大先輩であり、木澤選手とともにボディビルの隆盛期を支えた須江正尋選手も登壇。自身を代表する選曲、『死の舞踏』に合わせてのフリーポーズを行った。 「フリーポーズといえば、須江さん。皆さんに後世に残したいフリーポーズを見てもらいたくて頼み込んだ」 登壇秘話の際、須江選手は「今年の6月に依頼され、その後、成績が不調になったのは周知のとおりで今は罰ゲームをやっているような気分」と自虐しつつも、「ステージでの表現力とはその人となりを現すもの。自身にとってボディビルとは生き様そのもの」と語った。 また、共同主催者の合戸孝二選手、30年間の競技生活を陰で支えた妻からもサプライズで祝いのメッセージを受けた。「合戸さんに褒められたのは初めてで嬉しい。妻、家族が陰で支えてくれたからこそ競技を続けられた。今後、他のスポーツと同じようにボディビルも家族に理解され支えられるような競技となってほしい」と応えるとともに、近年の若年層の台頭による世代交代の波に対し、「新時代の幕開けに立ち会えたことを嬉しく思う」と締めた。
最後に、自身初の挑戦となるIFBB男子ワールドカップ(12月16日・月~12月19日・木/東京都・有明コロシアム)に選抜されたことを告知。延びた引退に、「これで絶対にやめます。安心してください」と笑いを添えた。国内での世界戦開催は38年ぶり。大会は120人が日本選手団として参加し、50カ国対抗にて行われる。
文:にしかわ花 撮影:FITNESS LOVE編集部