市長辞職を否定、女性と和解…議会「市民への裏切りでは」
大阪府岸和田市の永野耕平市長が、性的な関係を強要されたとして女性から損害賠償を求める訴えを起こされ、和解したことを巡って、同市議会は3日、全員協議会を開き、永野市長に説明を求めた。複数の市議が辞職を迫ったが、永野市長は「賠償責任は認められていない」とし、辞職を否定した。 【写真】永野耕平・岸和田市長
女性の弁護士によると、女性は性的関係を強要され、精神的苦痛を受けたとし2022年6月に永野市長を提訴。和解調書によると、今年11月、永野市長が解決金500万円を支払うなどとして和解した。 この日の全協に、市議は、女性の弁護士から資料の提供を受けて臨んだ。解決金の意図や説明責任に関して質問したが、永野市長は「裁判の内容は話せない。和解に至った今、話すのはモラルに欠ける」と述べるにとどまった。 公明、共産両党などの市議は「市長としてありえない行為。市民への裏切りではないか」「辞職すべきでは」と追及。永野市長は「裁判になったことは責任があると思う」「反省すべき点は反省し、市民のために尽くしていきたい」と辞職は否定した。