久保建英のいとこ、久保凜が女子800m予選全体トップで決勝へ、初めて挑む大舞台で存在感【陸上日本選手権】
◇29日 陸上 日本選手権第3日(新潟・デンカビッグスワンスタジアム) パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子800メートル予選に出場した久保凜(16)=東大阪大敬愛高2年=が2分3秒60の予選トップで30日午後の決勝に駒を進めた。 初めて挑む日本選手権で存在感を見せつけた。「先頭で引っ張っていこう」とインスタートから積極果敢にレースを引っ張った。2週目の向正面では田中希実(New Balance)や卜部蘭(積水化学)の実力者が迫るが譲らない。最後の直線もしぶとく押し切って先頭でゴール。「焦らず自分のリズムを保てた」と自賛した。 2021年の東京五輪に出場したサッカー日本代表MFの久保建英(23)=レアル・ソシエダード=のいとことしても注目されるが、実力も折り紙付き。4月の金栗記念中長距離では憧れの存在でもある女子中距離界のエース・田中に競り勝った。 5月の静岡国際、木南道孝記念を続けて制してGPシリーズで3連勝。破竹の勢いを見せる成長株は「決勝では優勝を目指して、参加標準記録(1分59秒30)を突破できるように全力で頑張りたい」。標準記録の高い壁を突破し、自分も偉大ないとこの後に続く。 ◇パリ五輪への道 各種目の出場枠は最大3。2023年7月1日から24年6月30日までに参加標準記録を突破した選手は、日本選手権優勝で代表に即時内定する。標準未突破や日本選手権で優勝を逃しても、今大会の成績や6月末時点の世界ランキング次第で代表に決まる。
中日スポーツ