【毎日書評】人の話を最後まで聞けないのには理由があった。だからこそ「聞く力」が強みになる!
結局、「聞ける人」がすべてを手に入れる
たしかに、人が心から求めるコミュニケーションとは、相手に話を聞いてもらうことかもしれません。しかし誰にとっても、話を聞くのが面倒だと感じるシーンがあるものです。その理由は、相手の話を「理解しなくてはいけない」と思っているから。 しかし相手の話を理解するためには、以下の3点が重要だといいます。 ① 話を聞きながら ② 自分の意見をまとめ ③ リアルタイムで反応する (42ページより) こうしたトリプルワークを同時に続ける必要があるということ。しかし、この作業をあらゆる相手、あらゆるシーンに適用するのは簡単なことではないため、多くの方が「面倒だ」と感じてしまうようです。 だからこそ著者は、「話をすべて理解する必要はない。大げさにいえば、『聞いているふり』でOKだ」といい切るのです。 大切なポイントは、相手を見て、自分の表情を意識しながら、静かにうなずくこと。そのようなポーズさえあれば、相手はそれだけで「聞いてくれた」と満足してくれるということです。たしかにそれならトリプルワークをする必要がなく、ストレスを感じることもなさそうです。 聞ける人になるために、まずは「相手の話をすべて理解しなくてはいけない」という思い込みを捨て、相手を見て、自分の表情を意識しながら、静かにうなずきましょう。 それだけなら誰でもできますし、何よりあなた自身がリラックスして相手と向き合うことができます。 それこそが、最大の「聞くチカラ」のポイントです。(43~44ページより) 当然のことながら、こちらが「聞ける人」になると、好印象を持ってくれる人が増えていくはず。そのため、仕事の依頼や、誰かを紹介してもらえる機会も増える可能性があります。 そしてそんな好サイクルに入れたら、人間関係、仕事、お金など、人生に大きく影響を与える要素を無理なく手に入れることができるかもしれません。だからこそ著者は、「聞ける人」になることをすすめているわけです。(40ページより) 円滑なコミュニケーションを実現しようというときには、とかく話すことにばかり意識が向いてしまいがち。そこで、あえて「聞く」ことに焦点を当ててみるのです。 そうすれば、いままでうまくいかなかったことがスムーズに進むようにかもしれません。まずは本書を活用しながら、試してみてはいかがでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: すばる舎
印南敦史