長浜で観測史上最高の36.1℃…熱中症特別警戒アラートの指標となる「暑さ指数」って何?ポイントは“湿度”
南海放送
きょうの愛媛県内は、雲が広がったものの長浜では観測史上最も高い36.1℃となるなど、依然、体に堪える暑さは変わらず。きのうまでの4日連続で気温が36℃を超えていた西条では、連日の“暑さ”で線路のレールがおよそ5センチ歪む事態に…およそ1000人に影響が出ました。 「既に災害を超えた状況」 これは、日本救急医学会が全国各地の連日の猛暑を受けてきのう開いたオンライン会見で出た発言です。例年以上に暑さへの警戒が必要な今年の夏、体調を崩さないために、まずは“暑さ”を知ることから始めませんか。
県立衛生環境研究所で話を伺いました。 愛媛県気候変動適応センター 永井健二事務局長: 「松山の平均気温を100年間データを集めたものがあるんですけど、100年間で1.9度上昇している」 「ちょっと日が差しただけでものすごく暑い。危ないなって いう感じもするかと思うんですけど、そのような状況になってきているということだと思います」 年々厳しくなる暑さ、ポイントとなるのが「暑さ指数」です。 永井さん: 「暑さ指数とは、温度・日射輻射などの周辺の熱環境・気温、 この3つを取り入れて、暑さ指数を出しております。暑さ指数の割合ですけれども、 湿度が7。輻射熱の効果が2。 気温の効果が1ということで、 湿度が一番高くなっています」 青木アナ: 「気温が1だけっていうのがすごく意外ですよね」 永井さん: 「それだけ、暑さ指数、熱中症には湿度も非常に関係してくるということになります」 「ほぼ安全」から「危険」まで5段階に分けられる暑さ指数。同じ気温でも、湿度が高い方が熱中症の搬送者数が増えやすくなるといいます。 永井さん: 「縦の軸が搬送人数、横の軸が最高の暑さ指数です。これを見ていただくと、29~31までいくと急激に患者搬送数が増えているのがわかると思います」 暑さ指数が25を超えたあたりからも、搬送者数が増えやすくなっています。さらに熱中症警戒アラートが出る基準である33、黒い線を超えると急増しています。 永井さん: 「環境省をLINE友達に登録すると、その日の暑さ指数、県内の各地点の暑さ指数が把握できるようになっています。ご自分の地区の暑さ指数を把握していただくと。 そのうえで、行動や対策を取っていただくのが予防になると思います」 実際に今月に入ってからも松山では、熱中症警戒アラートが発表された6日と7日には熱中症疑いで搬送された方が急増しました。 「暑さ指数」をチェックして、高い日は、室内の温度調整や水分補給、適度な休憩などより一層意識したいですね。“無理しない・我慢しない”を心掛けて行動するようにしてください。