ハミルトン、サンパウロでの大苦戦に困惑「マシンがまるで木の板みたいで、最悪の乗り心地だった」
メルセデスF1チームのルイス・ハミルトンは、F1サンパウロGPでマシンに非常に苦労し、決勝では10位フィニッシュにとどまった。マシンの乗り心地がとても悪く、その原因が分からないという。 【写真】2024年F1第21戦サンパウロGP スペシャルカラーのヘルメットで走ったルイス・ハミルトン(メルセデス) ハミルトンはスプリント予選では11番手、スプリントでは同位置でフィニッシュ。予選はQ1で敗退し16番手、決勝は10位で辛うじてポイント圏内に入った。チームメイトのジョージ・ラッセルが予選で2番手を獲得し、序盤はレースをリードしたものの、ハミルトンは自分のマシンはドライブ不可能なものだったとして、困惑した様子だった。 「ただただ遅かった。マシンを走らせるのが本当に難しかったんだ」とハミルトンはレース後に『Sky Sports F1』に対して語った。 「ガレージの皆には感謝したい。彼らは週末を通して素晴らしい仕事をしてくれた。今朝はものすごく早くサーキットに来て働いてくれた」 「ファクトリーの全員が痛みを感じているのは分かっている。チームは今日、優勝することが可能だった。少なくとももう一台のマシンはよく機能していたんだ」 バンピーなインテルラゴスの路面で、マシンの乗り心地がとても悪かったとして、ハミルトンは、まるでサスペンションがないように硬かったと述べた。 「(マシンは)まるで木の板のようだった。まるでサスペンションが全然ないみたいで、どこを走っていても、タイヤの上で跳ねるだけという感じだった。どこでもパワーをかけることができないんだ。間違いなく、これまでで最悪の乗り心地だった。特にコーナーがひどかった。とにかく硬すぎたんだ」 「これ以上バンピーな路面に直面しないことを願うよ。最後の3つのサーキットでは、バウンシングがそれほどひどくないと思うけどね」 ハミルトンは今季イギリスGPとベルギーGPで優勝したものの、その後は表彰台すらなく、ドライバーズランキング7位に沈んでいる。 「シーズン後半にこういうひどいレースがあるなんて悲惨だ」とハミルトンは、メディアに対して語った。 「僕に言えるのは、皆で努力しているということだけだ。今の状態は決して受け入れられるものではない。十分ではないんだ。皆が責任を負わなければならないし、僕自身も責任を負わなければならない」 「でも僕は自分が手にしているものでベストを尽くしている。今週末のマシンは最悪だった。何が原因か分からないが、突き止めなければならない」 ハミルトンは、2025年はフェラーリに移籍することが決まっており、長く所属したメルセデスで走るレースは残り3戦になった。 「マシンをウォールにぶつけないようにして、チームのためにポイントを獲得したい。それだけを考えている」とハミルトンは言う。 「バウンシングしないマシンで走ることができれば、残りのレースでもっと良い結果を出すことができると思う」 「(その後の)クリスマスが楽しみだよ」 [オートスポーツweb 2024年11月06日]