一問一答 引退のソフトバンク・和田毅、シーズン中の引退試合固辞は「最後のわがまま」
──現役生活の22年間を振り返って
「悔いのない、やり残したことのない野球人生だと思っています」
──思い出は
「22年のすべてが思い出ですし、新人の頃は日本一を経験させていただきましたし、今では絶対にない完投で胴上げしていただいた。今考えたらルーキーで胴上げ投手はありえない。王会長(当時監督)にやっていただいた。けがもあったり、米国に行ったり、失敗もありましたけど、これまでの野球人生の中で無駄なことはない。そこは誇りに思っている」
──プロ野球選手としてのこだわり
「ファンあってのプロ野球ですし、1人で優勝はできない。みんなの力が集まって、そしてみんなが同じ方向を向いて勝っていく。それを大事にしていましたし、チームあっての自分だと思って戦ってきた」
──ホークスへの思い
「日本一、世界一のファンだと思っています。2018年にけがで1年半投げられなかったんですけど、2019年にマウンドに上がったとき、本当にすごい拍手をいただいて、これだけのファンの方に待っていただいたのかなと思うとすごくうれしかった。あの時の拍手は忘れない」
──〝松坂世代〟の最後の一人。松坂大輔の存在
「常に僕らの太陽と言いますか、トップ。僕でいったん松坂世代が終わってしまう。本人に連絡したら、自分が辞めることを悲しんでくれた。同級生の全員が引退になって『なにかやろう』という話はしました」
──引退後は
「まったく何も決まっていない。本当に内密に進めていましたし、絶対に漏らしたくないという気持ちだった。王会長に知らせたのはきのうの朝。裏方さんや選手に伝えたのもきのう」
──指導者としてユニホームを着る
「今の自分ではまだまだ勉強不足ですぐなれると思っていない。しっかり勉強してそういう日が来るのであれば、オファーをいただけるのであれば、見合う人物になって戻りたい」